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ご無沙汰しております。P担でございます。
私事で恐縮なのですが、先日普段このブログを担当しているスタッフ二号から妙なものを渡されました。
見れば、ドラマ『LOST』でヒットを飛ばしたプロデューサーJJエイブラムスが手がける話題の映画『クローバーフィールド』の記者会見の案内らしいのですが……

↑こちらは映画「クローバーフィールド」の記者会見招待状。
顔のない自由の女神像がショッキングなんですが、問題はむしろこちら↓

左上、小さいですが「タグルアト社 新製品発表会見ご案内」と書いてあります。
同封されていたタイムスケジュールを確認してみると、映画『クローバーフィールド』の記者会見と同時に、あるイベントが行われるとのこと。
それは、新感覚飲料水「SLUSHO!」で一躍世界的に有名になった日系企業タグルアト社なる清涼飲料水メーカーの新製品発表プレゼンテーションだというのです!!!
……とはいうものの、
「タグルアトなんてメーカー、聞いたこと無いぞ?」
「なんで映画の記者会見と一緒にプレゼンをやるんだ?」
「エド・はるみさんがやるグ〜のネタ、かなりの力業なんだけどなんで笑っちゃうんだろう?」
そんな諸々の謎と疑問がわき起こりました。
最後のやつだけ明らかに毛色違いますけど。
これはもう行ってみるしかなかろうということで、僭越ながらワタクシ地下鉄日比谷線に乗って記者会見場に向かいました。
さて、記者会見レポートの前に本作『クローバーフィールド』について少しだけ。
映画『クローバーフィールド』は前述の通り、アメリカのTVドラマ『LOST』で監督を務め一躍時の人となったJJエイブラムスが制作を手がける映画なんですが……百聞は一見にしかずということで、予告編を弊社のブロピタでご覧下さい!
さあ、どうでしょう。
さっぱり、わからないですよね?
この予告編は2007年の7月に劇場にて発表されたのですが、その時には『クローバーフィールド』というタイトルすら付けられていなかったといいます。
謎に包まれた映画。それが『クローバーフィールド』。
全編一台のハンディカムで撮影され、あえて激しく揺れる画面を演出する技法は、これまた低予算で制作されヒットを飛ばした『ブレアウィッチ・プロジェクト』を彷彿とさせますね。
興行的戦略で情報統制を敷く例は、古くはアルフレッド・ヒッチコック監督の『スリラー』などがありますが、この『クローバーフィールド』の面白いところは徹底した秘密主義でありながら意図的に断片的なヒントを与えるというものです。
例えばそれは、ウェブ上に忽然と現れ、『クローバーフィールド』との関連が噂されるhttp://www.1-18-08.com/であったり。
どこか不自然さの目立つタグルアト社公式サイトであったり。
Youtubeにアップされた謎のニュース画像であったり。
謎は興味を呼び、興味は「プロデューサーがあのJJエイブラムスらしい」という情報によって期待へと変化。
これら周到なマーケティングの成果もあり、本国アメリカでは1月公開映画としては歴代新記録となるオープニング成績を記録した話題作です。
実はこの映画の記者会見は、今のところ今回私が行ってきた東京での記者会見が唯一となっています。
そのあたりの事情もあってか、
プロデューサーのJJエイブラムスさん
監督のマット・リーヴスさん
キャストのマイケル・スタール=デヴィッドさん
キャストのリジー・キャプランさん
脚本のドリュー・ゴッダードさん
と、大人数での記者会見となりました。
※左からマイケル・スタール=デヴィッド、マット・リーヴス、JJエイブラムス、リジー・キャプラン、ドリュー・ゴッダード。なお脚本のドリュー・ゴッダードさんだけが極端に大きく見えますが、本当に大きい人であり、カメラの故障ではありません。
記者会見に先立って、タグルアト社のプロモーションが開催されました。
なんと、SLUSHO!ガールズまで登場。

マット・リーヴス監督の乾杯の音頭をもってタグルアト社のプロモーションは一旦終わりまして、続いて記者会見へと移行します。
今回の映画は『謎』が重要なスパイスとなっているため、作品に踏み込んだ具体的なことはあまり語られませんでした。加えて、これまで記者会見が行われてこなかったためか、皆さん非常に長くお話されていました。
そのため、今回は出席された方々の発言骨子を中心としてレポートをお送りします。

リジー・キャプランさん(目がきらきらしてました)曰く、
従来の映画では出演者には待ち時間が多くあるけれど、今回の映画はなにしろカメラが一つだけだから照明を組み直したりといった時間がなくて、働きづめだったそう。おかげで他の仕事がちょっと楽に感じられるようになったとのこと。

マイケル・スタール=デヴィッドさん(少年のような人)曰く、
「楽しかったけれども、チャレンジングな経験でした」。今回の記者会見ではあまり言葉は聞けませんでしたが、日本に来られてうれしいとの言葉に会場の雰囲気が和らぎます。

監督のマット・リーヴス(乾杯の発音が意外に上手)さん曰く、
(予告編を見て9.11テロを連想しました、という声に対して)「ゴジラ」という映画の素晴らしいところはあの時代の不安を映し出しているところ。こういう映画ではそれぞれの時代を映していくというところが大事なんですが、そのスピリットでこの映画でも現代のアメリカが持つ不安をどうやって反映させるかにチャレンジしました……とコメント。

脚本のドリュー・ゴッダードさん(巨人)さん曰く、
(予告編を見て9.11テロを連想しました、という声に対して)9.11テロを比喩意図があったわけではないと否定しつつも、こういった大混乱に直面したときに人物がどのように行動するのか、どのように人生の中の優先順位をつけていくのかというところを描いた、とのこと。

制作のJJエイブラムスさん(記者会見中には台本をすっ飛ばしてしまうハプニングも)曰く、
「東宝の怪獣映画で育った」と語るJJ。
ゴジラなどの怪獣映画へのリスペクトを抱きつつ、新しい切り口でのリアリティを追求する姿勢が言葉の端々に見受けられました。
かつて自らが作成していた台本がインターネットにリークされプロジェクトが止まってしまったことを例に、今回のような映画において情報の流出を抑止する秘密主義の維持に腐心したとのこと。今回の情報制御の成果には自信を覗かせる一面も。
JJエイブラムスさんは「映画は映画館で見る体験に勝るものはない」といいつつ、同時にまた「今では誰もがハンディカムでドキュメンタリーを作ることができる」とも語りました。
今回のプロモーションではYoutubeやウェブサイトなどを活用しており、実に今日的な立場にいるプロデューサーと言えるでしょう。
ひょっとしたらこの先伝説となるかもしれないマーケティングを展開してきた『クローバーフィールド』
いよいよ2008年4月5日、日本公開です!
「タグルアト社とはなんなのか?」
記者会見でも明確に語られることがなかったこの疑問への返答は、実は映画『クローバーフィールド』の中で……???



